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ありがとうございます 京絞り 寺田豊さん

京絞りとは

こんにちは。
今日のありがとうは、京絞りの寺田豊さん
寺田さんは四代目、大徳寺横に工房があります。
先日、山内沙織さんとご一緒させていただきました。
着物の絞り?京都の絞り???
着物として知ってはいますが、どうして絞るのとか知らないことばかり。
山内さんと二人で寺田さんに質問攻めでした。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 


寺田さんが丁寧に絞りのことを教えてくださいました。開いているのは絞りの図案帳。

 

絞りとは 半製品の美意識

「京絞り 寺田」さんのHPより、先ずは絞りを教わりましょう。

糸で布を絞り 防染を施し 模様を染め出す。
一見、単純と思える手技が古来より現代にいたるまで、わたしたちの美意識の水脈を ひらいてきました。
しかもそれは どの民族の染織史をひもといても形をかえてあらわれています。
日本では、正倉院におさめられている奈良時代の紋裂にはじまって室町から江戸期の辻が花染め、総鹿の子絞りをへて現代まで系譜がつづいています。
古代、中世の多くのものがそうであるように、絞り染めもまた中国唐代の影響を受けておりその源流をたどれば古代インドへむかうと言われています。
けれども、見方をかえれば、さまざまな民族や地域において、「装う」ということへのおもいが絞り染めという手技を生み各民族独自の美学へ昇華させている事実こそ驚くべきだと思います。
今日、わたしたちに親しい絞り染めは、江戸時代の初期、寛文の頃に確立しました。
慶長小袖にみられる絞りから、布の凸型を故意に残し、あえて「しぼ」をみせる、いわゆる半製品をよしとする近世の美意識が熟した時期です。
室町から江戸初期にかけては、日本のルネッサンス期と呼ぶに値するあたらしい日本の価値観が生まれました。
茶道や数奇屋に象徴される、ものにとらわれない見立ての手法。
外来から移入したものをトレースする手法に甘んじることなく、生活や風俗の中に美を読み取ってゆく力と自信。
先達が獲得したことは、往時に学ぶことの多さを、現代にものを創ろうと志す者へ教えてくれます。
絞り染めに込められた美の精神もまた時空間をこえて、わたしたちが常にたちかえっていく永遠の原点でもあるのです。
京絞り寺田 主宰 寺田豊

 


染める前の白地に絞り。本当に美しいですね!

 

 


絞りの一つ。名に絞りかは忘れました(ごめんなさい)

 


絞る道具(彫刻)だけでもこんなにたくさん!

 

ありがとうございます

私の友達「京ごふく二十八(ふたや)」の原さんが着物のことですてきなお話を書かれていますので、是非ともお読みください。
その中に、松たか子さんが2020年アカデミー賞において、ご着用だった絞りのお着物がとても注目されたそうです。
下記はその記事の一部を抜粋しました。

「実は絞り染め、英語でいうところのtie-dyeingは世界的にディープなファンがたくさんいます。着用する人たちはもちろん、手作りで作品を作る人たちが世界中にいるそうです。
絞り染めには世界的なシンポジウムまであります。World Shibori Network
私が有松・鳴海絞り会館を訪ねた時に購入した絞り技法の解説DVDはなんとアメリカの会社が製作していました。英語と日本語で見られたのですが、若干日本語があやしかったぐらいです。さらに有松鳴海の方にお伺いしたのは、マサチューセッツ工科大学に絞りを研究する会があって、そこの学生さんたちも学びに来たとのこと(ネットで調べましたが、真偽はわからず)。
絞り染めは古代から世界中に自然発生していますが、日本の絞りに比べるとラフでざっくりしたものが多い上、世界の産地には片手で数える程度しか絞り技法がないことに対して、有松鳴海の最盛期には200種類もの絞り染めがあったそうですし、最近でも100種類の絞りが残っているとも言われました。
世界のマニアにはShiboriで通じるらしく、有松鳴海は絞りの分野では聖地とも言える地域です。

以前に「京鹿の子 疋田絞り」の川本和子さんに、そして辻が花染司の大脇一心さんともお会いしてお話を伺ったことを思いだしました。

皆さまも一度は絞りの着物にそでを通してくださいね。
寺田さん、山内さん、原さん、ありがとうございました。
これからも宜しくお願いいたします。

 

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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